当院の内科では、消化器内科・腎臓内科(人工透析)・循環器内科・呼吸器内科・糖尿病内科等の専門分野があり、各部門の患者さんが多くおられます。
当院では、前年度同様に、高齢となり嚥下が困難になってきて、誤嚥性肺炎を生じる患者さんが多いです。そのため平均年齢も高くなっております。
また、胆管結石等に対しては積極的に内視鏡手術を実施しております。

当院の外科では、内視鏡外科・肛門外科の専門分野があります。また、当院では手術だけではなく、検査、化学療法、緩和医療なども行っております。
診療を行う疾患は、外傷から良性疾患(消化器疾患、胆石症、痔疾患、鼠径ヘルニア、気胸など)、悪性疾患(胃がん、大腸がん、乳がん、肝細胞がんなど）など非常に多彩です。
今年度は、鼠径ヘルニアの患者さんが多く、1泊2日の短期滞在手術となり、患者さんの負担が少なくなっております。

当院の整形外科では、四肢の打撲、捻挫、骨折、創傷などの急性期疾患と腰痛、頸部痛、骨粗鬆症、股関節痛などの加齢性変化による慢性疾患を中心に診療を行っております。
手術は、脱臼や骨折などの急性期疾患には脱臼整復術や骨接合術、人工骨頭挿入術などがあり、日常生活動作の早期回復を目指しています。
今年度も大腿骨骨折に対する手術の対象患者さんが多くなっております。

当院の脳神経外科では、突然の頭痛、意識障害、麻痺などで発症する脳卒中(クモ膜下出血・脳出血・脳梗塞)や不慮の事故による頭部外傷といった脳神経外科的救急疾患を中心に診療を行っております。
また、急性期対応だけではなく、マルチスライスCT・MRI・頚動脈超音波検査などの画像診断機器を設備し、予防医学の観点からも脳腫瘍・未破裂脳動脈瘤などの早期発見や、今年度の診断群分類別の患者数が、もっとも多かった脳梗塞の予防及び早期治療にも積極的に取り組んでいます。

当院の泌尿器科では尿路(腎、尿管、膀胱、尿道)、男性器(前立腺、精巣、陰茎)に関する疾患に対して手術又は薬剤による治療を行っております。
前立腺癌を中心とした悪性疾患から尿路結石症、膀胱炎や腎盂腎炎などの感染症、前立腺肥大症や尿失禁などの排尿に関す疾患に対して治療を行っています。
また、前立腺生針を積極的に行い、前立腺悪性腫瘍の早期発見又は予防に努めています。

内科では、特に消化器内科による内視鏡的手術が大部分を占めています。内視鏡によるステント留置術が多くなっています。
なを、内シャント設置術は、当院の泌尿器科医師による手術です。

外科では、平成29年度同様に腹腔鏡下胆嚢摘出術の症例が多くなっております。2番目に症例の多い、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)は、基本的には1泊2日の短期滞在手術となっております。
外科では、腹腔下鏡による手術が上位を占めています。

整形外科では、平成29年度同様に大腿骨骨折に対する観血的手術が多くなっております。平均年齢から見ていただくと分かるように、高齢の方が多くなっており、骨折の原因として、骨が弱くなっているところに転倒されて骨折される方が大半を占めtいます。
術後の日数が長くなっているのは、リハビリを要するためです。

脳神経外科では、転倒などによる頭部打撲後に起こる慢性硬膜下血腫に対して行う、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が多くなっております。術後からの日数もあまりかからず退院され、後遺症もほとんどなく在宅復帰されています。

泌尿器科では、膀胱悪性腫瘍手術が多くなっております。患者さんへの体の負担の少ない、経尿道的手術を行っており、術後から退院までは平均で約１週間程度で患者の負担も少なくなっています。当科においての手術は、ほぼ経尿道的手術を実施しています。